WORK018 中二階のリビングを中心に広がる「パーティルーム」のような空間の家

山梨県甲府市

 施主様のご希望は、建物の隅々までがスタイリッシュなデザインであること、2階に生活スペースを設けること、前面道路からの視線を気にせず窓からの景色を楽しむこと、1階に来客室と趣味のスペースを設けることでした。

 土地は南と東に道路に面しています。こういったケースでは道路からの目線対策を取り入れたデザインを検討します。先のご希望から、リビングを中2階とすることを提案しました。

リビングの高さを計算し、2階の窓からは「空」を、1階の窓からは「庭」(写真は外構工事前)を眺められるようにしました。ちなみに中2階の下部分は納戸とし、収納を集中させました。

 空間の設計として1階~中2階~2階をひとつにまとめるため中心にオープン階段(デザインにこだわったアイアン製の造作品)を設置し、照明は2階天井から下げたスタイリッシュなペンダントライトを下げました。

 キッチンのバックセットはメーカーの既製品の中でイメージ通りのものが見つらず、造作にすることとしました。造作はいつもお願いしている甲府市富竹の ウインドケース河阪商店へ依頼。当方で図面を起こして作成してもらいました。

 さらに、性能面では躯体内換気システムを採用。これにより大きな吹抜けの空間はもちろんのこと、家全体(天井裏、床下も含む)が一台の冷暖房機で年間を通して一定の温度に保たれます。換気も同時に行われるため、常に新鮮な空気と快適な温度に包まれる「厳しい暑さと寒さの気候に最適な性能」です。

↑ 奥がウインドケース河阪による造作のキッチンセット